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ドローン産業界に広がる「応急手当」の波!愛知県で講習を開催しました

2025年4月11日、企業様向けのドローン応急手当講習を開催。そして翌日の4月12日には、愛知県刈谷市にてDOSA愛知校との共催で、一般のドローン従事者4名を対象とした講習を開催しました。

私たちがこの「ドローン応急手当講習」を開始したのは2019年。これまで5年以上、ドローン産業界において安全運航を実現するための知識と技術を広めるため、地道な活動を継続してきました。最初の頃は、この講習の必要性について理解されることも少なく、なかなか普及が進まないどころか邪魔者扱いされた時期もありましたが、最近では少しずつその重要性に気づき、参加してくださる方々が増えてきたことを実感しています。

今回の愛知県での講習でも、参加者の皆様から「とてもためになった」「実際の現場で役に立つ知識ばかりだった」「もっと早く受ければ良かった」など、多くのポジティブなご感想をいただくことができました。こうした声を頂戴するたびに、私たちの取り組みが間違っていなかったと実感するとともに、大きな励みになっています。

講習では、まず感染症予防対策であるスタンダードプリコーション(標準的予防策)からスタート。手袋の正しい装着方法や消毒手順など、感染症リスクを最小限に抑える方法について実技を交えて学んでいただきます。

その後は心肺蘇生法(CPR)の実践やAEDの使用方法を詳しく解説し、緊急時に迅速かつ正確な対応が取れるよう訓練します。特にドローン業務は野外での活動が多く、医療機関までの搬送時間が長くなりがちなため、現場での初期対応が非常に重要です。外傷時の応急手当方法として、止血法や骨折の応急固定法についても実際のシナリオを想定しながら実習を行っています。

また、ドローン業務特有のリスクとして、プロペラによる切傷や転倒事故、電池の発火など、実際に現場で起こり得る「あるある」なトラブル事例を取り上げ、リアルな問題への対応力を高めるための具体的な事例検討も行います。

さらに、搬送方法についても、事故発生時に負傷者を安全かつ迅速に搬送できるよう、複数の搬送方法を学びます。特にドローン業務では山間部や河川、海岸近くなどアクセスの悪い場所での活動も多く、負傷者の搬送方法を正しく知っているかどうかが命を救う重要なポイントとなります。

ようやく僅かながら注目をいただけるケースは増えてきましたが、まだまだ産業界全体への普及には課題が残っています。私たちはこの講習がドローン産業界において「常識」となる日を目指して、これからも継続的に情報発信や啓発活動を続けてまいります。皆さんとともに、安全で安心なドローン運航の未来を築いていきましょう!

「ドローン応急手当講習」は、企業様単位でのお申し込みはもちろん、少人数でも人数を集めていただければ全国どこでも出張して開催いたします。講習内容や実施方法について詳細を知りたい方、開催を検討されている方は、ぜひお気軽にご相談ください。

最後に、私たちが常にお伝えしている願いとして「この講習で学んだことが一切の役に立たずにドローンの業務を、そして人生を終えることができること」を心より願っております。ドローン業務に携わる全ての方が、安全に日々を送ることができるよう願いを込めて。

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