以前も、そして今も引き続き、ドローンの操縦委託のお話を頂戴することがございます。大変ありがたいことではございますが、正直に申し上げまして私自身、決して卓越した操縦スキルを持っているとは思っておりません。ざっと標準レベル、もしかしたら標準以下ではないかとさえ思います。(一度たりとも自分は操縦がうまいと思えたことがありません。)そんなこともありまして、単純にパイロットしての依頼のみであれば、もしかすると当社以外でお探しいただいたほうが良いかもしれません。
一方で、もしドローンの安全な運航を模索しており、パイロット業務のみならず運航管理全体に対して任せられる企業をお探しとのことでしたら、我らがオペレーションチームは期待値を上回る結果を出せる自信を持っております。
当社はそもそも、安全なオペレーションの実現を目指して「個」よりも「チーム力」で組成をしています。プランニング、ビフォーテイクオフ、インフライト、アフターランディングそれぞれの過程において、誰が何を行えばよいのかをきちんと整理し、電子チェックリストという形で抜け漏れを補完するようにしています。
この管理手法は航空業界のCRM: Crew Resource Managementの考え方がベースとなっており、ヒューマンエラーをいかに防ぐかに重点を置いております。できる限りエラーを回避し、また発生してしまったエラーに対処するのか、業務に従事するチームメンバー、中でも運航技術グループおよび運航管理グループメンバーは常にコミュニケーションを取りながらより理想の姿を目指して昼夜改善活動に励んでいます。そしてそのほとんどは、ノンテクニカルスキルによって成り立っています。
整理いたしますと、当社の進める安全安心なドローンの運航は、以下の2点から成り立ちます。
1.ルール化およびルーティン化による、事故を起こさないための確実なオペレーションの実施
体制や役割分担を明確にし、プランニングの段階から実施すべきことをワークフロー化、チェックリスト化しています。かつ、これらは全て電子管理とし、データベース化することで、速やかな改善活動へとフィードバック可能としています。
2.万が一事故を起こしてしまった場合の応急手当による被害拡大の防止
ヒューマンエラーや機材のトラブルによる事故はゼロにはできません。このため、万が一の時に速やかに対処できる装備とスキルを準備しておくことで被害の拡大を防ぎ、最終的に企業活動の継続ができるようリスクヘッジを行なっています。
私たちの存在価値は、リスク管理を含めたオペレーション全体にあります。そしてその源は、チーム力です。つまり最高なチームメンバーに恵まれた私は、最高に幸せな立場にいるということです。ということで、1週間、お疲れさまでした。

戸出 智祐(株式会社ダイヤサービス 代表/“ドローン安全ヘンタイ”)
ドローン運航安全の分野で10年以上の経験を持つ、安全管理・教育の専門家。全国の自治体や企業など10社以上に対して、航空業界レベルの安全運航体制づくりや研修、コンサルティングを行ってきました。
操縦技量だけでなく、チームや組織の“ノンテクニカルスキル”を重視し、現場で本当に役立つ安全文化を普及することに情熱を注いでいます。自ら現場で危険な経験をしたことが原点で、「誰もが安心して働ける現場」を本気で目指して活動中。
千葉市花見川区を拠点に、現場目線でリアルな課題解決にこだわり続けています。無類の車好き。ブログでは、同じ現場型の読者の方と想いを共有できればと考えています。