さらにカーラッピングのときの端材を利用して、ドローンラッピングというビジネスをスタートさせてみました。当初は全く購入者もおらず、ネットで「なんでも”ドローン”って付ければいいってもんじゃない」と叩かれたぐらいです。周りに聞かれるたびに「勢いだけで始めた」と言っておりましたが、実際にはしたたかな計算をしていました。そう、自動車産業と同じビジネスモデルになるはず。ドローンが産業として流行ってくれば必ず、コーポレートカラー化やロゴ入れなどの話が持ち上がってくるはずである、そう考えていたのです。そして見事にこの予想は的中、オンリーワンビジネスとして知る人ぞ知るビジネスへと成長を遂げました。

これに加えて、新たにドローンを活用したSTEM教育分野への参入を決めました。来年度から日本の小学校では、ようやくプログラミング授業が必修化されます。しかしながら、その具体的な内容についてはいまだにはっきりと決まっておりません。日本の行く末が心配になり、しびれを切らしてこれまた勢いだけで始めたビジネスです。小学生向けにこれまでに開催したプログラミング教室はいずれも満員、ついには子供たちにプログラミングを教えたいという大人向けの講習も開始いたしました。

続く。

戸出 智祐(株式会社ダイヤサービス 代表/“ドローン安全ヘンタイ”)
ドローン運航安全の分野で10年以上の経験を持つ、安全管理・教育の専門家。全国の自治体や企業など10社以上に対して、航空業界レベルの安全運航体制づくりや研修、コンサルティングを行ってきました。
操縦技量だけでなく、チームや組織の“ノンテクニカルスキル”を重視し、現場で本当に役立つ安全文化を普及することに情熱を注いでいます。自ら現場で危険な経験をしたことが原点で、「誰もが安心して働ける現場」を本気で目指して活動中。
千葉市花見川区を拠点に、現場目線でリアルな課題解決にこだわり続けています。無類の車好き。ブログでは、同じ現場型の読者の方と想いを共有できればと考えています。