エアマンシップの徹底と安全の追求で、空の可能性を誰もが安心して享受できる世界を。

カンパニーヒストリー(2)

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ちょうどその頃、たまたまドローンという存在を知りました。ひと目見たその瞬間に、「これは間違いなく、自動車産業と同じビジネスモデルになる」と確信、底をつきかけていたお金をどうにか工面してドローンを購入したのが私のドローンビジネス着手の始まりです。機体は買ったものの、当然ながらビジネスノウハウは何もありません。当時はまだソリューションも空撮ぐらいしかなく、当社も見様見真似で空撮事業をスタートさせました。

最初は誰にも見向きされませんでした。それは当然のこと、少し前まで自動車整備をやっていた会社が心機一転で空撮ビジネスを始めたと言っても、実績も何もありませんので、簡単に仕事を受注することはできませんでした。しかしながら営業努力が実り、徐々に仕事の依頼を頂けるようになり始めます。

それでもなお、ラジコンヘリの時代から撮影業務をされているところには知名度でも技術でも勝てません。彼らに勝つためにはどう差別化を行えばよいか?トライ&エラーで走りながら散々悩み、辿り着いたゴールが「誰にも負けないレベルでの安全重視」でした。みなさん口々に「安全第一」とは言うものの、実際にそれを実践できているところは少ない。だったら当社は徹底的にそこに拘ろう。

方針が決まると、なぜか変に自信が出てくるものです。大して稼げもしていなかったのに、危険なフライトと思われる案件は堂々と断りました。でも、その徹底ぶりが良かったのかもしれません。徐々に大手企業様との取引に成功し、さらには国難レベルの災害であった九州豪雨や草津白根山噴火の際にドローンによるインフラ点検業務にも従事することになりました。

続く。

<strong>戸出 智祐(株式会社ダイヤサービス 代表/“ドローン安全ヘンタイ”)</strong> ドローン運航安全の分野で10年以上の経験を持つ、安全管理・教育の専門家。全国の自治体や企業など10社以上に対して、航空業界レベルの安全運航体制づくりや研修、コンサルティングを行ってきました。 操縦技量だけでなく、チームや組織の“ノンテクニカルスキル”を重視し、現場で本当に役立つ安全文化を普及することに情熱を注いでいます。自ら現場で危険な経験をしたことが原点で、「誰もが安心して働ける現場」を本気で目指して活動中。 千葉市花見川区を拠点に、現場目線でリアルな課題解決にこだわり続けています。無類の車好き。ブログでは、同じ現場型の読者の方と想いを共有できればと考えています。

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